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ゴーゴリ『外套・鼻』 

2007年10月16日 ()
ゴーゴリの外套(その他3作収録の短編集)を読み終えました。

外套・鼻

ロシア文学は難解で読みづらいという勝手なイメージでしたが、これは新訳なこともあり、とてもすらすら読めました。ドストエフスキー曰く、”我々(ロシア作家)はみなゴーゴリの「外套」から出てきたのだ”と言わしめた大文豪ゴーゴリ。そんな肩書きからは意外に感じるほど、優れたエンターテインメント性を持った大衆文学だな、と感じました。伝奇小説的な要素もあるのかな。

この短編集には外套・鼻・狂人日記・ヴィイの4作品が収録されています。どれも個性的な作品でした。悲劇的でもあり、どこかシニカルでしかもコミカル。アイロニカルでもある。魔都とも呼ばれた都市ペテルブルグを舞台に、官僚生活の鬱屈とした有様と、そこかしこに潜む摩訶不思議な人外のものとの遭遇。単純にその奇想天外な発想は読んでて面白かったです。夜中に読んでたので、外套やヴィイに出てくる妖怪の類の描写にはゾクゾクしましたよ。

新訳でない版はどうなのかは分からないですが、饒舌かつシニカルな語り口には夢枕獏の陰陽師シリーズや何故か町田康を思い出しました。どこがどうと言われると困るのですけれどね。狂人日記の自分語りスタイルでの壊れ具合は特に町田康テイストがあったかも。

文学作品としての価値はもちろんでしょうが、普通に誰しも楽しめる作品として、すごくよく出来ています。導入、展開、結末、そして余韻の残るエピローグというスタンダードな形がばっちり決まっているんですね。そういう意味でも、名著だと感じました。

ロシア文学の新訳つながりということで、今話題のカラマーゾフの兄弟に向かおうか、どうしようか。かなり長いし、他にも読みたいのがあるし、まだ保留かな。

図書館から借りた本を全部読んでしまったので、次を借りるまでの繋ぎとして今は家の本棚から発見した武者小路実篤の「愛と死」を読んでいます。また感想は別に書きますが、タイトルから展開が分かってしまって、それがまた切ない!悲劇のカタルシスとでも言うのか、落下するポイントに着実に向かっているのが分かって、もう。しかしこの「愛と死」の文庫本、昭和47年の版なのですが、定価70円って。
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[2007.10.16(Tue) 20:29] Trackback(0) | Comments(0)
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