最近読み終わった本。
梅田 望夫 平野 啓一郎
新潮社 (2006/12/14)
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「ウェブ進化論」の梅田望夫氏と芥川賞作家の平野啓一郎氏のウェブと人間についての対談です。”はてな”のサービスなどの最先端のITに関わる梅田さんの見解が、非常にポジティブで意外なほど楽観的だったのが印象的でした。対して作家はどうしても悩む性質なのか、平野さんの見解は割合悲観的だったり。Google社などIT企業の社風についての話でも触れていたけれど、技術者っていうのは最先端の技術に触れ、誰よりも未来についても知ることができそうなのに、あくまで自分たちが楽しいからやっているんだという。何よりまずポジティブで楽しみが第一なんですね。僕はどちらかというと平野さんの言う、ネットが人間を駄目にする可能性とか、紙媒体である本の将来性に対する危惧とかに思いをめぐらせることが多かったので、この本を読むことで少し頭をほぐされたような気がします。
あと面白いなと思ったのが、マイクロソフトのゲイツ、Appleの創設者ジョブスなど今のIT社会の覇者である彼らが、ほとんど同世代であって、何歳の時にコンピュータに触れ、インターネットが普及し始めたころに10代後半を迎えていたという、”ある年齢においてある出来事に触れた”ことが大きいという話。平野さんが例えた、三大ギタリスト(クラプトン、ペイジ、ベック)と同じようなことなのかもというのがさらに、ああなるほど確かに、と思える適切な指摘でした。彼らギタリストの場合、10代の多感な時期にロックの洗礼を受け、他に熱中することもない貧しい少年〜青年時代にギターを手に入れることのできる時代背景だったということが、同世代に素晴らしいアーティストが続出した理由ではないかということ。んーちょっと上手く説明できてないかも。
ブログや動画投稿サイトなど、今まさに旬の話題(まあ結構前からずっとですが)についても、真剣に対談していて、なかなか刺激的な一冊でした。